参考書を手に取り、あの時の苦しみが蘇る。

2025年3月11日(火)。千葉県八千代松陰高等学校にて講演会をおこなった。AEMコースの2年生に向け、約1時間半という貴重な時間、安仲と水島と森田は「大学受験における苦しかった時の体験談」を熱く語った。
PASSLABOメンバーの水島は、受験生時代の親と衝突した過去を語った。あの頃は親の気持ちが分からなかったが、今こうして教育業に携わることで、日々感謝の気持ちを忘れずに活動できているという。
あの時の苦しみが、今の水島を作っているのだ。

PASSLABOメンバーの森田は、一人で勉強を頑張りすぎた結果、孤独になってしまった過去を語った。あの頃の反省を胸に、今は大学のサークルや教育団体で仲間と活動する喜びを日々感じているという。
あの時の苦しみが、今の森田を作っているのだ。

人間誰しも、地獄の1つや2つはある。
YouTubeでは語られない大失敗や
学校では教えられない苦労、葛藤。
それら総じて、私は「エネルギー」だと思いたい。
プラスに振れているエネルギーを「ポジティブ」と呼んで
マイナスに振れているエネルギーを「ネガティブ」と呼んでいるだけ。
マイナスに大きく振れれば振れるほど、大きなエネルギーとなってプラスに転じる。
高校物理で習う単振り子のように。

ネガティブはエネルギー。あの時の苦しみは全部エネルギーである。
苦しかった経験のない人など、人間としての魅力はない。
苦しかった経験を乗り越えてきた人は、それ相応の傷跡や仄暗さがかすかに残っている。
私はそんな人と話がしたい。
参考書を手に取るとあの時の苦しみが蘇るが、
今こうして笑って生きている事実を泣きながら、抱きしめたい。